VOL.08
2023.12.04 MON.
これまでリフォームの専門会社としての実績を積み重ね、幅広い信頼を勝ち得てきた「ゆめや」さん。
オリジナルなリフォームに欠かせない造作家具づくりの体制や設備をいかして、満を持してデビューさせる家具の自社ブランド「Futur(フュチュール)」。そのブランドにかける想い、デビューに至った経緯なども含めて“オーダーという手があったのか”というテーマでお話をお聞きするべく、深江の事務所にうかがった。語っていただくのは盛社長と、家具コンシェルジュの西川さん。では、よろしくお願いいたします。
代表取締役 盛静男 さん
約40年前に営繕(修理やメンテナンス)の仕事をはじめたという盛社長。35年前にリフォーム専門の会社として現在の「ゆめや」を立ち上げた。以来、着実に業績を伸ばし、常に木工職人がまわりにいたという経歴をいかし、このたび念願のオーダーによる家具づくりをスタートした。ご本人曰く「家具屋をはじめた」ということだ。
家具コンシェルジュ 西川菜々実 さん
住宅の会社でリフォームを経験してきた西川さん。「ゆめや」の名前を父上から聞き、興味を持ち面接を受けた。そのとき、もともと興味があった「地域密着」という考え方を社長がビジョンとして話したことで、強く入社を決意。オーダー家具部門を担って行きたい意向という。
既製品だけを使っていてはできないリフォームがある。
だから、造作家具を使います。
(西川)サイズやカラーなどを部屋の雰囲気に合わせて、リビングボードをつくりたい。既製品にはないカッコいいものにしてほしい。ムダなすき間ができないようピッタリサイズの家具をつくりたい。リフォームではこんなオーダーをお聞きすることが多いんです。この写真は最近の事例ですが、この家具もオーダーでつくったものです。中に入れるものは事前にサイズを測っていますから、ムダがないようにつくることができます。スペースがあり過ぎるとかえってデッドスペースができてしまいムダが出るので、オーダーでやるのはオススメなんです。
既製品で探すと、サイズやカラーなどをお好みどおりに選ぶのは難しい場合も多いと思います。
現場で施工することが多い造作家具をオーダーすると、条件にピッタリ合わせられます。きっと希望を叶えることができると思います。
▲施工前
▲施工後
オーダーでやると、全体の空間デザインが統一できます。
(盛)いま西川が言ったように「リフォームとオーダーの相性」は、とても良いんですよ。
家具をオーダーするとトータルで考えることができるから、一体感のあるデザインができます。だからリフォームに際して造作家具を採用されると、メリットがたくさんあります。
リフォーム事業を通じてお客さまからオーダー家具の相談を受けることは以前からありました。せっかく望み通りにリフォームしても、お客さまがじぶんで探してきた家具を置いてみると、せっかくの雰囲気を損なってしまうことが多々あるものです。既製品で納めることもありましたが、以前からオーダーもお引き受けしていました。
今回この事務所の隣に最新の木工機械を備えた木工作業所をつくったので、それを機にオーダー家具事業に踏み込んでいこうと決心しました。構想は前からありましたがやっと、家具屋をはじめたわけです。じぶんの思っていた予定よりも少し早いんですが、なにごとにもタイミングがありますからね。
以前はオーダーを受けたら
外注していましたが、
今後は自前でやりたい。
(西川)サイズやカラーなどを部屋の雰囲気に合わせて、リビングボードをつくりたい。既製品にはないカッコいいものにしてほしい。ムダなすき間ができないようピッタリサイズの家具をつくりたい。リフォームではこんなオーダーをお聞きすることが多いんです。この写真は最近の事例ですが、この家具もオーダーでつくったものです。中に入れるものは事前にサイズを測っていますから、ムダがないようにつくることができます。スペースがあり過ぎるとかえってデッドスペースができてしまいムダが出るので、オーダーでやるのはオススメなんです。
既製品で探すと、サイズやカラーなどをお好みどおりに選ぶのは難しい場合も多いと思います。
現場で施工することが多い造作家具をオーダーすると、条件にピッタリ合わせられます。きっと希望を叶えることができると思います。
▲施工前
▲施工後
働く環境をどんどん良くして、
職人になりたいひとを増やしていきたい。
(盛)木工作業所がありますから、リフォームでの造作家具だけでなく木工という範囲では、やろうと思えばすべてのことができます。量も質もまだまだアップさせたいので、職人を育てて増やしていきたいと考えています。それも、若い職人を育てたいです。若いひとがきてくれるように、働く環境を良くしたいといろいろ実践しています。
いままでの作業所のイメージをガラリと変えて、狭い、汚い、危ないというようなことをなくしていきたいです。古い機械を新しく変えて使い勝手を良くすることで怪我のない環境をつくりたいと思っています。
当たり前ですが、新しくて良く切れる機械の方が怪我は少ないですからね。木工製品は質が大事です。いいものをつくってちゃんと対価をもらえるようにしていかねばなりません。そうすれば、若い職人も集まりやすくなるのではないかと思っています。つくるのが好きなひと、見習いをしたいひとを集めて鍛え上げて育てていきたいですね。
やがてはブランドにしたい。
だからブランド名は「Futur(フュチユール)」。
フランス語で未来という意味なんです。
(西川)これからは、洗面化粧台をオリジナルでつくったり、どんどん既製品ではできないリフォームを提案できていければ良いなあと思います。わたしもヒアリングしたことをちゃんと職人さんに伝えて、お客さまのご希望をカタチにできるよう、コーディネイターさんからの情報を職人さんにわかりやすく伝えていけるような橋渡し役になっていきたいです。 その先には、「Futur(フュチユール)」という名のわたしたちの家具がまちでふつうに売られている姿を見られるようになるといいなあと思います。見本としての家具があって、ほら、こんなものをオーダーすることができますよというビジネススタイルをイメージしています。 「Futur(フュチユール)」はフランス語で“未来”という意味なんです。 わたしたちの未来への想いを名前に込めています。
大槻さん(49歳)「ここにあるように、図面から立体の完成図をじぶんで描き作業をしています。木製品が根っから大好きなんです。だから、木を使ったものなら、どんなものでもつくりたいです。」
木谷さん(34歳)「職人歴は約8年です。大学で建築を学び設計事務所に就職しましたが、じぶんで手を動かすのが好きで転職しました。いつかはじぶんの手で家を建てて、家具もつくりたいです。」
※写真撮影時のみマスクを外しております。各店舗とも適切な感染症対策を実施しております。
今回の「オーダーという手があったのか」というテーマにまさにうってつけ。ここでは最新のマシーンを備え、独自の理論に基づいたクラブフィッティングをしてくれる、“フィッティング+工房”スタイルのショップだ。沖社長から話をお聞きして感じたのは、店名の「オキコバランス」の“バランス”という言葉こそがこの店の真髄ということだ。最初に断っておくが、ワタシはゴルフに関しては素人も素人。プレーどころかクラブを振った経験もほとんどない。そのワタシがどう理解できるか。それもフィッティングというオリジナル理論を提唱するこの店のコミュニケーション力の証明になるのではないだろうか。(と、妙に自身の素人ぶりを武器にしてみた。笑)
代表取締役 沖建一郎 さん
ゴルフメーカーで営業職についた後、そのメーカーが開いたインドア練習場でインストラクターを10年近く務める。ゴルフメーカー勤務時代、メーカー直営インドアゴルフスタジオでインストラクター資格を取得。その後、専門店でクラフトマン、クラブフィッターとして13年勤める。
2011年5月、広島でクラブの修理や調整、地クラブの販売を展開するゴルフ工房をスタート。広島で実績を積んだ後、メーカー時代に赴任経験があり“第二のふるさと”という福岡へ出店。
2023年5月、「物件情報探しが趣味」という沖社長が「うちの業態には日本一の物件」と惚れ込んだ、この場所に出店した。
「趣味はテナント情報探し」というわたしが見つけた
“日本一の物件”。
スタートは2011年5月。広島に開業したゴルフ工房です。
クラブの修理や調整をやりながら、地クラブを売っていました。地クラブというのは大手メーカーではなく地域の小規模なメーカーによってつくられたクラブを指します。地クラブのメーカーはパーツメーカーでもあります。いろんな地クラブメーカーからヘッド、シャフト、グリップなどを選び1本のクラブにして売ることを、うちのメインにしていました。いわゆるゴルフ工房的なお店ですね。
この神戸の店は入ってすぐに、ドライバーフィッティングのための「クラブ計測器」、本格的なパッティングの練習ができる「パッティングスタジオ」があります。だから、一見するとゴルフ工房的な匂いはしませんが、奥には工房スペースもあります。
広島では「ドライバーフィッティング」が好評を得て、だんだんイメージや名前も浸透して行きました。そして、次には福岡に出店しました。神戸に出ようとは思っていなかったのですが、「趣味、物件情報探し」を自称している私が、ある日この場所を見つけたんです。うちは一見のお客さまがたくさん入ってくるような場所には向かないんです。ほぼ予約で埋まってしまっていますから、道具を探しにくるようなお客さまはいないんです。
天井の高さが3メートルあり、広さも充分でした。見に来た瞬間にここしかないと思いました。
神戸はプロやトップジュニアが多くて、ゴルフのレベルが高い土地だと感じています。ここからわたしたちの売り方を広めていけば、お客さまも広がっていくと思っています。
「クラブフィッター」のわたしの理論を、
すべての悩めるゴルファーに。
神戸にもゴルフ工房はたくさんあります。似ているようなショップはありますが、うちのようなスタイルはありません。
うちはわたしが独学で学んで提唱している「DC理論」に基づいて、お客さまに合わせてクラブフィッティングを提供します。「DC理論」とはダイレクトコース(Direct Cause=英語:直接的原因)の2文字の頭文字からわたしが名付けたオリジナルな理論です。
飛ばないから「飛ぶドライバー」がほしい。パッティングが苦手だから「入るパター」がほしい。そういうお客さまが、じつに多いんです。でも、「飛ぶドライバー」と広告されていても、使うとだれもが飛ばせるようになるわけではないんです。そのクラブがスイングに合っていなかったりすると、飛距離はアップしません。そこで、まずはオリジナル理論である「DC理論」に基づいて「飛ばない理由」を理解してもらいます。そして、その方に合った、より飛距離アップが期待できるドライバーをご提案します。またパッティングの苦手な方ですと、「ツアーパット」「高精度パッティング解析センサー」などの最新の機器を使って、パットがなぜ苦手なのかを解明し、その方にあったパターをご提案します。
なぜ飛ばないのか、なぜ曲がるのか。そこを伝えることが何よりも大事です。わたしはじぶんの肩書きを「フィッター」と呼んでいますが、数字を見て“直接的な原因”を伝えることこそ仕事だと思っています。理論を伝え、データを見て原因を解明し、なぜミスが出やすいのかを伝え、合うクラブを提案する。それがフィッティングです。極端ですが、合わないものでもできてしまうのもゴルフです。でも合ったクラブで、より振りやすくして確率をあげていくこと。ここで言う確率とは「上手くいく」ということです。言い換えればミスが出にくくなるクラブと言えます。
“魔法のクラブ”はない。
ゴルフは物理。曲がるのも、飛ぶのも、理由がある。
ゴルフは物理なんです。曲がるのも、飛ぶのも理由があります。ところが、皆さん感覚的にやっていらっしゃいます。あるいは、「じぶんはこれでないと合わない」とか、「これ以外のものは使えない」とか。じぶんの勝手な思い込みでクラブを選んでいる方が多いんです。そうではなく、理論を勉強して、「なぜなのか」という理由がわかれば、上手くいかないときに修正が早いんです。打てば飛ぶ、使えばパッティングが上手くなる。そんな魔法のクラブはありません。「オーダーでつくるフィッティング」の良さを知っていただき、その良さが、もっとお客さまの間で広まってほしいです。
わたしの中ではフィッティングにはランキングがあって、1位は満足度、2位は結果、そして3位がデータです。
どういうことかと言いますと、詳しいデータを測定しますが、あくまでデータは入り口に過ぎないということ。データをもとにしてオーダーしたクラブを使って試打をしてみて結果が良いことの方が大事です。そして、結果だけでなくクラブの顔がいいねえとか、握りやすいねえとか、お客さまが満足してくださることがプライオリティーの最上位にあります。それが、フィッティングというものだと思っています。
ゴルフには、上手くなるための
「6つのスキル」があると思っています。
ゴルフが上手くなるには「6つのスキル」が必要です。1に「本コースでのラウンド体験」。2は「練習場で球数をこなすこと」。3は「フィジカル」、ストレッチや体幹などの筋トレです。4は「メンタル」、ゴルフ特有のメンタルを鍛えることです。5は「理論」。原理原則をちゃんと知ることです。そして6つ目が「ギア」。道具が合っているということです。プロはこの6つをちゃんとやっています。1から4は日々の鍛錬と継続していくことが大切です。ところが「理論」と「ギア」は1回ちゃんとやれば済むことです。
理論をもう少し知って、ギアをちゃんと整えればそれ以上の進化は必要ないからです。こういうと誤解されても困りますが、わたし自身はコースや練習場へあまり行けてないのですが、理論とギアのおかげでインストラクター時代からのハンディ(5)をキープできているのだと思います。
福岡ではセミナーを開催していましたが、神戸でもセミナーを開きたいと思っています。プレーヤーは感覚でやりがちですが、座学で理論を知ってもらえる機会をつくる必要性を感じています。フィッターは原因を解明し伝えることが仕事だと言いましたが、これからはもっともっと「理論」も伝えていきたいと考えています。
広島から神戸に転勤になったお客さまがここへ訪ねてきてくださったり、うちの名前をまわりにご紹介してくださることが増えてきました。おかげで本格的なパッティング練習ができる場所として名前はだんだんと浸透してきました。今後は「フィッティングのできるスタジオ」ということをより広く知っていただきたいと願っています。
沖社長、本日はドのつくシロウトにもわかりやすいように噛み砕いてお話しいただき、ありがとうございました。
最初に申し上げたように、ゴルフ経験が皆無に近いワタシでさえ、この理論を理解し実践できたら上手くなれそうな気がした。現に取材の隣りでは、プロを目ざす若い女子プレーヤーがフィッティング中だった。ビシッ、バシッ、ドスンと小気味良い音を響かせて、クラブを振ってボールを飛ばしている。いつか、この顔をテレビやスポーツ紙で観る日が来るのかな。なんだか、夢と希望に溢れたスタジオ風景でした。本日はどうも、ありがとうございました。
インタビュー&ライティング 田中有史
※写真撮影時のみマスクを外しております。各店舗とも適切な感染症対策を実施しております。
今回は「オーダーという手があったのか」というテーマで取材をさせていただいた。そもそも、フレームはアートに合わせて制作されるわけだから、この店としては基本的にオーダーだろうと思っていた。
でも、オーダーと言っても注文も好みもお客さまはそれぞれ、いろいろ。10人10色のケースがあって、そこには専門店としての経験と知識がないとできないオーダーがあるということが分かった取材であった。
取締役・デザイナー 香川世奈 さん
大学でデザインとアートを専攻し、アートに関係した仕事に就きたかった香川さん。専門の知識を生かしてお客さまと作家を結ぶアートコーディネーター・デザイナーとしての仕事がしたくて現在の会社に入社した。楽しい仕事だけど苦労や手間も多くて大変とか。でも、やりがいを感じる毎日は充実して楽しいものだと言う。
いままで経験したことがないほど、すごく難しくて緊張した。
そんなオーダーのお話をします。
ふだんは建築やインテリア関係のコーディネイターからのご相談を受けてアートを一緒に選び、お好みに合わせてフレームの素材や色を選んでいき、一つの作品としてご提案をしています。
アートは既製品から選ぶだけではありません。契約しているアーティスト集団があり、お客さまのイメージを聞き出して、まず手法から作家を選びます。そして、わたしがディレクションして描いてもらう。そんなケースもよくあります。フレームはいろいろな取引先があり、世界各地の加工メーカーともつながっています。たとえば、世界でも有名な額縁ブランド「ラーソン・ジュール」の額縁も扱っています。
▲タブレット内画像は、ラーソンジュール欧州工房風景です。
一点ものは失敗すると取り返しがつかないから、
他では断られることが多いようです。
今回ご紹介する2件は、非常に難しかったオーダーです。
一つ目は「現在35歳になった息子さんが小学校のときに描いた絵を額装して息子さんの結婚祝いに贈りたい」というものでした。紙が非常に特長的で描かれている絵も繊細なタッチなので、さわるのも怖いくらいで、額装が難しくていろんなところに聞いたけど“リスクが高くてできない”ということで来社されました。
長年保管されていたもので、かなり経年変化がありましたから、だれが見ても扱いにくいと思うようなものでした。なんとかしてあげたくて、リスクを丁寧にお伝えしたうえでお引き受けしました。結果的には無事に美しく額装が仕上がり、とても喜んでいただきました。
この方は個人の方でした。個人の方には、こういうちょっと特殊なオーダーが多いですね。他社では1点ものは失敗した場合に取り返しがつかないと断られるケースが多いようですが、お客さまの大切な想いをカタチにできるお手伝いを、できるだけご協力させていただいています。
そのほかに個人の方だと、サイン入りのユニフォームを額装してほしいと持ち込まれる方もときどきいます。この前来られたお客さまは奥さまと行かれた、ある大会のチケットの額装依頼でした。個人の思い出が詰まったものですから、取り扱いも慎重になります。でも喜んでいただけるので、やりがいも大きいです。
技術もさることながら、やってあげたいという気持ちが大事なんですよ。
イメージされていた時間の流れを、いかに表現するか。
そこに苦心しました。
二つ目にご紹介するのは会社関係の方からのご依頼です。ある書店の2代目社長から「先代社長の趣味である登山のイメージでアートを制作して書店のエントランスに飾りたい」というものでした。
当社へ来店されたときに、まず参考にいろんなアートをご覧になり、この「Trajectory」というモダンなアートを気に入ってくださいましたが、そこからが大変でした。この絵から先代の趣味である登山を連想されたようで、夜になったころに山に登りはじめ頂上に着くころには朝日が上ってくるようなストーリーのあるアートを制作して欲しいと言われました。
会長の山登りにはビジネスにかける想いも込められています。ビジネスも山登りのように少しずつコツコツと努力して頂上まで上れば素晴らしい景色を見ることができるというお話をしていただきました。そのお話からイメージを固めていきましたが、夜と朝の間のグラデーションの表現をどんなふうにイメージされているかをつかむのが難しかったですね。いろいろお聞きしして確認しながら、アーティストに指示してこのような2枚組の絵を描いてもらいました。登山をスタートしたときの夜の風景と、夜明けに目にする風景がセットになることで、ご依頼主の意図を表現できたと思います。
先代の想いをこれからも受け継いでいくシンボリックなアートになったと2代目はもちろん、先代にも非常に喜ばれました。
マットを何色かオーダーしてみませんか。
そアートの楽しみが広がります。
これは、ときには気分に合わせてマットを取り替えてはいかがですかというご提案の例です。
いくら気分を変えたくても、額縁をいろいろ用意しておいて取り替えるのはコストも大変です。マットを何色かオーダーするのも、良い方法だと思います。こうして、アートを気軽に楽しんでいただくようなこともオススメしています。
わが社のアートはインテリアに特化していますから、高名な作者の美術品のようにそこまで高額なものではありません。絵は気分を変えれば見え方も変化します。こうしてマットを変えてみると、実際に見え方がどんどん変わっていきます。とくに抽象画にはその傾向があります。照明やまわりのインテリアを替えても、見え方はガラッと変わります。
と、香川さんがマットの取り替えを実践して見せてくださいました。なるほど、なるほど。
一枚の写真がどんどん表情を変えますね。少しの工夫や知恵を覚えておけば、じぶんで撮った思い出のスナップをアートのように楽しむことができるなんて!プロの知恵と経験をお裾分けいただき、ありがとうございます。そして、本日は面白いお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
インタビュー&ライティング 田中有史
※写真撮影時のみマスクを外しております。各店舗とも適切な感染症対策を実施しております。
「職人想いの社長」というキャッチフレーズが、アタマに浮かんだ。
最後に自社ブランドへの想いをうかがったあとに、社長と西川さんの案内で木工作業所を見学させていただきました。なるほど、“働きやすい環境”を目ざしていると盛社長がおっしゃるだけに、思った以上に広いうえに、掃除が良く行き届き、モノも整理されて効率よく仕事ができるスペースでした。お仕事中の大槻さん、木谷さん(きや)は寡黙に、でも楽しそうに仕事をしていらっしゃいました。快適な環境で本当に働きやすそう。お二人の様子を見ていると、「職人想いの社長」という言葉がアタマに湧いてきました。
仕事の手を止めてお話を聞かせていただき、大槻さん、木谷さん、どうもありがとうございました。
インタビュー&ライティング 田中有史