VOL.01

2022.07.22 FRI.

songdream KOBEソングドリーム神戸

ヨーロピアンモダンスタイルの総合インテリアショップ。リビングやダイニングをメインにベッドや小物まで品揃えは豊富。イギリス、フランス、イタリア人デザイナーなどによる海外輸入家具を取り扱っています。日本には4店あり、神戸店は10年目を迎えました。

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きっとあなたのソファーの概念は、
ガラガラと崩れ落ちます。

Decorator 真砂 有里さん

工芸や染色を学んだ後、建築に関わっていたが家具をやりたくて「songdream」に入社して10年。商品開発を経験した後、現職に就く。Decoratorとして店内のレイアウト、商品のチョイスを担っている。

―それでは、真砂さん。
早速ですが、「絶対にヨソにはないがうちにはある」と自信を持って言えるネタを、ご紹介ください!

それは、これです。
「Angelo(アンジェロ)」という名のこのソファーです。これだけ自由に使えるソファーは、どこを探してもまずヨソにはないと思います。
きっとあなたのソファーの概念は、ガラガラと崩れ落ちます。
「Angelo」はいままでなかったまったく新しいコンセプトで開発されたソファーです。ご覧いただくとおわかりになるように座面がフラットでしょ。このソファーにはどっちが前か横か後ろなのかという概念がありません。どっちからでも座れます。ソファーって置く場所を選ぶイメージがありませんか?壁にくっつけるとか、テレビの前に置くとか。そういう使い方が多いですよね。

でも「Angelo」は、ほら、背クッションが動きますでしょ。
だから、テレビに正対して置く必要がありません。どこに置いていただいても背クッションの位置を変えることでテレビを楽しめます。
他のソファーにはない自由度があります。強いて言えばリビングの真ん中に置いていただきたいです。それこそおススメなんです。

こんなに自由に使えるソファが
どこかほかにありますか?

使い方を説明しますと、体格や用途に合わせて背クッションの位置を自由に動かすことで、いろんな方向から座っていただけるんです。
例えばリラックスしたいときは背クッションを奥の方に置いて深々と座ってください。逆に仕事や書き物をするときは、背クッションを前目に置いてデスクにカラダを近づけて姿勢を正すと、パソコンなどの操作がやりやすくなります。

▲背クッションの位置は自分次第

▲オットマンとしても使える

背クッションには鉄板が入っていて重さが約17kgあります。裏には滑り止めが貼ってあります。だから置くだけでもすごく安定感があります。試していただくと分かりますが、カラダをもたせかけていただいてもまったく動いたりしません。シートの硬さと背クッションの安定感でしっかりカラダを支えてくれるのでとてもラクに座れます。
ちょっとしたアイデアなんですが背クッションを「ハの字」型に置いていただくと、両肘を乗せてリラックスした体制で座ることができます。
気分を換えたいときは背クッションを床に置けば、床座りだってできますし、オットマンのように使っていただくこともできます。背クッションをすべて外せばデイベッドになります。シートは薄いですけど、耐久性が高い設計になっています。これだけフラットで硬めのシートはコストがかかるので、他ではできないと思います。

ソファーって案外大きくて重いですよね。
「Angelo」なら置く場所も選ばないし重くありませんからお部屋の模様替えも手軽に楽しめます。
これは余談ですが、お買い求めいただいたお宅へ搬入する私たちもラクなんです。(笑)

説明の多い商品でもあります。

さらにラクということで言えば、カバーの掛け外しがとてもやりやすいんです。
そして、ドライクリーニングにお出しいただいてお洗濯できますから、メンテナンスがとてもラクです。足元が高いのでお掃除ロボットもラクラク入っていきます。
メンテナンスのやりやすさも「Angelo」の特長ですね。

▲お掃除ロボットが入れる足元

デザイナーのコンセプトやデザインを生かしながら、じつはこの商品には日本仕様への改良をいろいろと加えています。その結果、“「絶対にヨソにはない」がうちにはある”と、言い切れる商品になっています。
これだけ説明することの多い商品も、ヨソにはないんじゃないでしょうか。

―こんなに使い方が自由なソファーをはじめて体験しました。しかも身を持って体験できました。
そして意外にもやや硬めの座り心地も腰がラクでじつに快適でした。ソファーといえばなんでもフカフカではないんですね。皆さんも、ぜひお店で実物を体験してみてください。
真砂さん、丁寧でわかりやすい説明で商品のことがとってもよくわかりました。
本日は取材にご協力いただき、ありがとうございました。

インタビュー&ライティング 田中有史

※写真撮影時のみマスクを外しております。各店舗とも適切な感染症対策を実施しております。

大丸インテリア館
「ミュゼ エール」

心斎橋、梅田、神戸、京都。大丸松坂屋百貨店各店の家具ショールームと位置づけられた店舗です。「居心地の良い美術館のような空間」をコンセプトに約4,000平方メートルの広い空間に国内外の一流ブランド家具が揃っています。いまは北欧家具の人気が高いそうです。

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熊に抱っこされる体験は、なかなか
ヨソではできないでしょう。(笑)

MD担当 小林 昭彦さん

神戸店の家具売り場に配属以来、家具に携わって約35年の超ベテラン家具のスペシャリスト。20年前の「大丸ミュゼエール」の立ち上げからずっとここに在籍している。MD担当として豊富な経験と知識をフル活用。商品の品揃え、仕入れなどを取り仕切る、この店の中心的な存在。

―こんにちは、小林さん。
今日は興味津々でやってきました。 この広いスペースの中から、“「絶対にヨソにはないがうちにはある」ネタをご紹介ください。

ご紹介したいネタは2つあります。
「Teddy Bear Chair(テディベア チェア)」と「The Chair(ザ・チェア)」。どちらも北欧家具の巨匠ハンス・J・ウエグナーの手による逸品です。 熊に抱っこされる体験は、なかなかヨソではできないでしょう。(笑)
最初に作家であるハンス・J・ウエグナーについてカンタンにご紹介しましょう。家具やデザインに関心のある方なら、名前くらいは聞いたことがあると思います。

『椅子』とGoogleで検索するだけで、名前が上位に出てくるような存在です。それほどの、北欧を代表する家具デザイナーです。
ハンス・J・ウエグナーは1914年にデンマークのユトランドというまちに生まれています。
若いころは木工の職人だったんですが、デザインの勉強をして家具のデザイナーになったひとです。生涯に500脚を超える椅子を手掛け、家具はもとより北欧のデザインに多大な影響を与えています。
「Yチェア」、「ピーコックチェア」、「エルボーチェア」、「イージーチェア」、「701」。それこそ、世界中で知られている代表作がたくさんあります。その中のトップofトップと言っても良いのが「テディベアチェア」と「ザ・チェア」ですね。

▲ベアチェア、名前の通り座り心地

うちの売り場にも何百という椅子がありますが、この二つがツートップと言っても大袈裟ではないと思います。それほどの名作です。後ほど座っていただきますが、座ればわかります。
「テディベアチェア」は通称「ベアチェア」と呼ばれるように、大きな熊にハグされたような座り心地と形容され、そこから名前がついたとされています。 (カタログ写真を見せながら)ほら、大きな熊が両手をひろげたようなフォルムでしょ。優しくホールドされるからものすごく安定感が良いんです。実際、熊が優しくハグしてくれるかどうかはわかりませんけどね。(笑)
座面の座り心地も最高ですよ。ウエグナーの数ある作品の中でも最上級の座り心地だと評されています。

ウエグナーの人気商品である「Yチェア」がいくら優れていても、ここまでの座り心地は求めませんもんね。
もちろん価格も大きく異なります。こちらは300万円を軽く超えますからね。クルマを買いますか?クマを買いますか?と、問われたらアナタならどうしますかって世界ですもんね。

じつは、仕入れ担当なのでウエグナーの工房へ行ったことがあるんですよ。工場生産とは違い、注文が来てからつくりはじめるので完成までかなりの時間を要するんです。工房には世界中から注文が届きます。でも、ひとりの職人が1年余りをかけてじっくりとつくりあげます。
それこそがホンモノの証なんです。「ヨソにはない」と言える所以は、これぞホンモノだからです。余談ですが、工房には職人になりたいという若者からの要望が世界中から寄せられるそうです。

JFKが「椅子の中の椅子だ」と
言ったという伝説を持つ椅子。

そしてもう一つは「ザ・チェア」です。
アメリカ大統領選挙のテレビ討論会でケネディ大統領が使用したことで有名になりました。
腰痛持ちだったケネディが大変この椅子を気に入り「これぞ椅子の中の椅子だ」と讃えたと言います。まさに、「ザ・チェア」の名前通りの逸話です。その後オバマ大統領も首脳会議で使ったりしています。

ちなみに、現代日本を代表するプロダクトデザイナーである深澤直人さんが自身の生涯の名作と語る「HIROSHIMA」という彼の作品は「Yチェア」と「ザ・チェア」の間を狙ったと言っているそうですよ。

さ、では、そろそろ現物を見ていただきましょうか。

▲有名アメリカ大統領も愛した椅子

―ということで、テーブルを立って売り場へと移動。
インタビュアーの特権として、2つの椅子に座らせていただきました。まずは「テディベアチェア」。熊にハグされた感想はどうかというと、両肘を置いたときのお尻の位置感がとても良くて最高に快適な座り心地でした。熊って優しく抱きしめてくれるんですね。
そして、「ザ・チェア」は座ったときに腰への当たりがないというか、どこにどう座っても気持ちいいんです。まさに「ザ」な座り心地でした。(感想はここまでです。)
これ以上はご自分のお尻でお確かめください。そして、小林さんのウンチクあふれるお話をお聞きください。
小林さん曰く、NETで二つの椅子があることを知ってぜひ見たいとやって来るお客さまがときどきいらっしゃるそうです。座ってみた感想をお聞きすると10人中8〜9人は座り心地が良いと惚れ込むそうです。もしよろしければあなたも体験して、惚れ込んだら手に入れ見てください!
本日は楽しく興味深いお話がお聞きでき、貴重な体験もできました。
ホントウにありがとうございました。

インタビュー&ライティング 田中有史

※写真撮影時のみマスクを外しております。各店舗とも適切な感染症対策を実施しております。

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