ストアマネージャー 片山 優さん
ストアマネージャーとして法人向けを中心に、販売・運営・管理など幅広い業務を担う片山さん。
入社後、インテリアコーディネーターの資格を取得。自社開発の3Dソフトを自在に操り、お部屋の完成形の画像を見せながらわかりやすく家具選びをサポートしてくれる。落ち着いた物腰、オシャレな装いで好感度が高い人物だ 。
Q:独自の3Dソフトを店内の改装に、どういかしていますか?
ヨーロピアンな大型家具がいっぱいの店内。店内に入ると、一瞬にして、こころは日本を離れる。まるでヨーロッパの邸宅に招かれたような気分になる。わが家とは大違い(弾違いと言うべきか。笑)。以前の取材でこの店独自の3Dソフトを見せていただいた。たしかに平面で見せられるよりも納得度も理解度も非常に高かった。お客さまに好評というのも頷けた。今回、その3Dソフトを使ってお店のリニューアルを進めているということをお聞きし、どう使い、どうなっていくのだろうという興味もあり、そのことを伺ってみることにした。
A:店の改装に利用することで、じぶんたちのプランニングがワンランク上のイメージになりました。
※写真はリニューアル後のレザー商品フロアです。
片山さん:以前お話した3Dソフトを使って、いま、ちょうどじぶんたちの店の改装を進めています。売り場を拡張し、ワンランク上のラグジャリーな空間にしたいと考えています(インタビュー時点では2025年11月中旬に改装の予定)。まず、最初の段階では図面ありきです。見せたい商品、見せたい空間の色があって、それを図面に落とし込んでいきます。そのうえで、たとえば黒系をメインにすると、どれだけ店内が暗くなるのかとか、いままでやったことがないようなことを3Dソフトで試していきます。もちろん店としては商品ありきですから、どんな空間スタイルにすれば商品が映えるのかを、いろいろシミュレーションしながらメインカラーや色調を検討していきます。
今回の場合は商品をレザー推しにするのがテーマでした。いままではファブリックがメインでしたが、客層的に高級な商品を求める層をもっと取り込んでいきたいからレザーを増やしたいと考えました。レザーはいま、小さな波ですがトレンドでもあります。皮の経年変化、こころが落ち着く皮のにおい、ファブリックに比べるとメンテナンス性もよく、手入れするほど愛着が湧いていく。そんな理由で皮が好きな方は多くいらっしゃいます。内装材をどんなものにすればレザーのソファーやベッドがよく見えるのか、レザーのもの使うとダイニングの見え方がどう変わるのか。そんなことも、3Dソフトで検討すると判断しやすくなります。照明の選び方なども3Dソフトを使うとリアルな見え方で、より想像しやすくなります。
いままでの改装ですとコストは社長に判断を仰ぎ、見え方などはブランドマネージャーであるわたしが判断していました。ところが、3Dソフトを使うことで、スタッフの意見を聞きやすくなりました。ブランドイメージを崩さないで新しいイメージになっているか、みんなで一緒に見極めることができます。もちろん、いくら3Dで見ていても、実際にその場に立ってみないとわからないことも多々あります。だから、緊張感がありますし、不安と楽しみでいっぱいです。最初から最後まで、じぶんたちで決めたものがカタチになるわけですからね。スタッフのモチベーションもいままで以上に上がりました。でも、やり過ぎるとリアル感がなくなりますから、気をつけています。
※写真はリニューアル後のレザー商品フロアです。
※写真はリニューアル後のレザー商品フロアです。
※写真はリニューアル後のレザー商品フロアです。
3Dソフトを使ってじぶんたちのプランを実現することで、なんだかプランニングのクオリティがワンランク上がったように思います。いま、個人のお客さまだけではなく、法人や宿泊施設の需要も増えています。これからは、家具の販売だけでなく、空間づくりもワンストップでやっていきたいと考えています。海外の工場での特注や別注も受けていきたいです。ベッドやソファーのサイズ変更などにも柔軟性を持って対応していこうと考えています。そこでも3Dソフトの活用場面は増えていくでしょうね。3Dソフトだけで業績は測れないでしょうが、もはやこれなしの接客は考えられないですね。色合わせやサイズはアタマではわかっていても、なかなかイメージできないですからね。
3Dソフトを導入してからは、「見て選んだけどちがうなあ」というケースは圧倒的に減っています。今回、じぶんたちのプランニングに活用したことで自信も確信も、持つことができました。これからも、この3Dソフトをどんどんビジネスに活用していきたいですね。

インタビューから記事のアップまでに時間を要してしまったので。すでに改装が終わり、インスタグラムには新しいお店の様子がアップされているはずです。ぜひ、足をお運びください。ワタクシも見に行きたいと思います。
いつの間にか、季節は春に向かっています。お家を引っ越したり、模様替えしたり。と、家具を入れ替えたいというモチベーションもアップしていきますね。そんな方は、お店で3Dソフトを体験しながら家具選びをしてみませんか。六甲アイランドに吹く海の風もだんだん温かくなってきていますよ。
インタビュー&ライティング 田中有史