ストアーマネージャー 西本ひかりさん
阪神甲子園球場でグッズ売り場・場内スタッフの職に就く。KCJ GROUP株式会社にて、キッザニア甲子園パビリオンリーダーとなる。現在、タリーズコーヒー神戸ファッションマート店でストアマネージャーを務めている。
Q:カフェは大人だけの場所なのか?
ここで待ち合わせているママ友たちなのか?それとも、お買い物のついでのグループか?曜日や時間を問わず、いつも多くの方でにぎわっている「タリーズコーヒー 神戸ファッションマート店」。ずっと、定点で観測しているわけではないが、訪れたときの印象でいうと、ここは他のカフェと比べると、子どもさんの数が多いのも特長ではないだろうか。ママと一緒の未就学児童から小学生、友だち同士らしき中高生年代まで、カフェにあまり居なさそうな子どもたちが多いのは、なぜだろう。そんな素朴な疑問を店長の西本さんにぶつけてみた。
A:大人はもちろんですが、子どもさんも大歓迎なんです。
西本さん:そうですね。平日でも昼以降は子どもさんを多く見ますね。幼稚園や保育園のお迎え帰りのママと一緒にやってきて、ママ友たちの子ども同士がここで遊んでいる姿は微笑ましいです。ひとりでやってくるのは、やはり中学生年代からになります。この年代になると、いくつもまとめ買いをするような子もいます。きっと、友だちのぶんなんでしょうね。お母さんといっしょに来て、ここでお小遣いをもらって、じぶんの欲しいものを買っている子もいます。夜になると、高校生や大学生がドリンクを飲みながら勉強している姿もあります。
子どもたちが多いということの背景をお話しますと、わたしたちタリーズコーヒーの経営理念のひとつに、「子ども達や青少年の成長を促すために、夢や目標のお手伝いをする」というのがあります。ですから、キッズメニューが豊富にあります。しばしば変わることもあり、子どもたちに大変喜ばれている人気商品です。

わたしとしては、ここでは子どもたちにも敬語を使うようにしています。わたし自身がキッザニアで働いていたので、その経験から子どもたちを大人と同じように扱うことを大切にしています。とは言え、大事にし過ぎた結果、自由に振る舞われすぎても困ります。他のお客さまに迷惑がかかるようだとご遠慮願うようにしています。とは言え、そういう子は少ないですよ。それと、もうひとつ。お子さまと目線を合わせることもこころがけています。レジの隙間から覗き込んで目線を合わせるんです。お母さんがお支払いされても、お釣りはお子さまの手に乗せてあげたりして、子どもたちとコミュニケーションするようにしています。
向洋中学校のトライやるウイークでは、毎年、生徒さんを受け入れています。コーヒー豆を選別したり、コーヒーをいれたり。最初は指示待ちだった子も、1週間もすると自発的にできるようになります。トライやるウイークが終わると、その子たちが親子で来てくれるのですが、とても嬉しいですね。トライやるウイークに来ていた子が、もしアルバイトで来てくれようになったりすると夢がありますよね。この店では主婦の働き手も多いのですが、親御さんがシフトに入っていないときでも、その方のお子さんが店に行きてくれたり、窓の外から手をふってくれたりします。これも、うれしい光景の一つです。子どもたちとの楽しいエピソードをもっと増やしたいと思います。本部に申請すれば、子どもたちとのイベントも可能ですから、なにか考えてみたいですね。子どもたちには、これからもどんどん来てほしいですし、行きたいと言ってくれるような店でありたいと思っています。カフェは大人だけのものではありませんからね。

なるほど、店内に子どもさんが多いのは理由があった。まずは、タリーズコーヒーという会社の理念。そして、店長の西本さんの方針や人柄。さらには、六甲アイランドという場所の住民構成や地域特性。いろんなことが良い意味でクロスして、子どもたちの明るい笑顔が弾ける店になっているようです。今後も、“子どもも大歓迎のカフェ”である続けることで、六甲アイランドの親子のコミュニティカフェであり続けてほしいものです。
インタビュー&ライティング 田中有史